日本で働く外国人の方へ

このページは、皆さんが日本で安全に、そして安心して生活するための大切な情報をまとめたものです。

仕事や生活でわからないこと、心配なことがあったら、ひとりで悩まないでください。

このガイドを読んだり、いつでも私たちに相談したりしてくださいね。

ガイドに書かれていないことで困ったことがあれば、フォームから相談の申込みをしてください。

※現在は、インドネシア語での相談に限定しております。

日本での生活ガイド

1.健康と安全について(病気やケガ、事故から自分を守る)
<暑い季節の注意:熱中症(ねっちゅうしょう)>
  • なぜ 熱中症(ねっちゅうしょう)になるの?
    暑い場所で長くいると、体から水分と塩分がなくなり、頭が痛くなったり、気持ち悪くなったりします。これを熱中症といいます。
  • どうすればいい?
    • のどが渇いたと感じる前に、こまめに水分をとりましょう 。水やお茶だけではなく、汗と一緒に出た塩分や糖分も必要です。ポカリスエットやアクエリアスなどがおすすめです 。
    • 暑い日には、無理をしないでください 。疲れたら、涼しい場所で休みましょう。
    • 部屋ではエアコンや扇風機を上手に使いましょう 。
<寒い季節の注意:火事(かじ)と病気(びょうき)>
  • 火事を防ぐため
    • ストーブの近くに、服やカーテン、スプレー缶などを置かないでください 。火事や爆発(ばくはつ)の原因になります 。
    • ストーブの上で洗濯物(せんたくもの)を乾かすのは、絶対にやめてください 。
    • 寝るときや、部屋から出るときは、必ずストーブの火を消しましょう 。
  • インフルエンザなどを防ぐために
    • 家に帰ったら、必ず「手洗い」と「うがい」をしましょう 。
    • 部屋の空気が乾燥(かんそう)すると、ウイルスが広がりやすくなります。濡れたタオルを部屋に干すなどして、湿度(しつど)を保ちましょう 。
    • 日本の冬はとても乾燥するので、肌が荒れやすくなります。保湿クリームなどを塗って肌を守りましょう 。
2.お金と手続きについて(大切なルール)
  • 住民税(じゅうみんぜい)
    あなたが住んでいる市や町に支払う税金です 。前の年(1月〜12月)の給料に対してかかる税金で、「後払い」の仕組みです 。そのため、日本に来て2年目の6月から、給料から引かれ始めます 。
  • 源泉徴収票(げんせんちょうしゅうひょう)
    1年間のあなたの給料と、あなたが払った税金の額が書いてある「証明書」です 。とても大切な書類なので、会社からもらったら絶対になくさないように保管してください 。
  • 在留カードはいつも持つ
    外出するときは、必ず在留カードを携帯してください 。これは日本の法律で決まっています。警察官に「見せてください」と言われたら、必ず見せなければなりません 。
  • ネット犯罪に注意
    最近、外国人のかたがお金の犯罪にあうことが増えています 。
    • 「警察です」などと嘘をついてお金をだまし取る電話(特殊詐欺)に気をつけてください 。
    • パソコンに「ウイルスに感染しました」と嘘の警告を出して、お金を払わせようとする詐欺(サポート詐欺)もあります 。
3.生活のルールについて(みんなで気持ちよく暮らすために)
  • 長期休暇(ちょうききゅうか)の過ごし方
    • ゴールデンウィークやお盆、年末年始などの長い休みは、体をしっかり休めることが大切です 。
    • 同時に、休みの日を利用して日本語や仕事の専門用語などを勉強し、知識を深めましょう 。
  • 交通ルール
    • 自転車のルールを守り、安全に乗りましょう。スピードを出すための改造などは絶対にしてはいけません 。
    • 電動キックボードに乗るには、運転免許が必要な場合がありますので注意してください 。
ラマダン期間の注意
  • 断食の実施は企業とよく相談し、実施する場合は体調を考えて行いましょう。
  • 日本とインドネシアは気候が異なります。長年経験してきたからといって油断せずに体調管理をしましょう。少しでもフラフラしたり、気持ち悪くなったりしたらすぐに水分を摂り、会社の方へ報告しましょう。日本の気候下でインドネシアと同じように断食をすると、脱水症状で倒れてしまう場合があります。
  • 断食明け大祭(レバラン)に参加するためにお休みをする場合は、企業とよく相談をしましょう。
  • レバランの集会では毎年財布や貴重品を無くす人が多いので、気をつけてください。

よくある質問(FAQ)

病気になりました。どうすればいいですか?

まずは、会社の上司、またはあなたの支援担当に相談してください。日本の病院に行くときは、健康保険証(けんこうほけんしょう)と在留カード(ざいりゅうカード)を忘れないでください。どの病院に行けばいいかわからないときも、支援担当に相談しましょう。

救急車(きゅうきゅうしゃ)はどんなときに呼びますか? 電話番号は何番ですか?

大きなケガをしたとき、急に意識がなくなったとき、呼吸(こきゅう)が苦しいときなど、「命の危険がある」と感じたときに呼びます。電話番号は「119」です。電話では、落ち着いて「救急です」と伝え、あなたの住所と状況を説明してください。

ゴミの捨て方がわかりません。

日本のゴミ捨ては、市や町によってルールがとても厳しいです。「燃えるゴミ」「燃えないゴミ」「プラスチック」「びん・かん」など、細かく分ける必要があります。ゴミを出す曜日や時間も決まっています。わからないときは、同じ寮の先輩や支援担当に相談してください。ルールを守らないと、ゴミを回収(かいしゅう)してもらえないことがあります。

アパートのエアコンや給湯器(きゅうとうき)が壊れました。どうすればいいですか?

自分で修理(しゅうり)しようとせず、すぐに会社の人や寮の管理人(かんりにん)に報告してください。彼らが修理の手配をしてくれます。

夜、友だちと電話で話したいですが、気をつけることはありますか?

日本のアパートは壁が薄いことが多いので、夜遅い時間に大きな声で話すと、隣の部屋の人に聞こえてしまい、迷惑になることがあります。特に夜10時以降は、静かに話すように心がけましょう。

仕事で困ったことや悩みがあります。誰に相談すればいいですか?

まずは、会社の信頼できる上司や先輩に相談してみましょう。もし、会社の人には話しにくい問題(人間関係など)であれば、支援担当や私たちに相談してください。秘密は守りますので、安心して話してください。

自分の国にいる家族へお金を送りたいです。どうすればいいですか?

銀行や、国際送金(こくさいそうきん)サービスを使ってお金を送ることができます。サービスによって手数料(てすうりょう)や為替レート(かわせれーと)が違うので、いくつか比較(ひかく)してみるのがおすすめです。やり方がわからない場合は、支援担当や私たちがお手伝いします。

在留カードをなくしてしまいました。どうすればいいですか?

とても大変なことです。すぐに、近くの警察署(けいさつしょ)か交番(こうばん)へ行って、「遺失届(いしつとどけ)」を出してください。その後、できるだけ早く、出入国在留管理庁(しゅつにゅうこくざいりゅうかんりちょう)で再発行(さいはっこう)の手続きをしなければなりません。わからなければ、すぐに支援担当や私たちに連絡してください。